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ルート案内

■全行程:約7.0㎞(往復) ■所要時間:約6時間半(昼食・休憩時間含む)

※距離・標高は目安です。所要時間は歩幅・スピード、天候等により大きく変わりますので予めご了承ください。

【A】陸中海岸青少年の家
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駐車場あり

【B】鯨山山頂
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登山道。神社、看板あり

【C】浪板海岸駅(大槌町)
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三陸鉄道の駅。駐車場はありません。

体験レポート

今回のメンバー(前列右から3番目が案内役)

案内役佐藤 博子さん

山田町観光協会スタッフ。
日々、山田町の観光PRに奔走しているベテランスタッフ。休日は家族や仲間と、趣味のハイキングや低山登山を楽んでいます。
「山田は、シーカヤックや海釣り、海水浴、キャンプ、山登り等、気軽にアウトドアを楽しめる恵まれた環境があるので、ファミリーで山田で遊ぶなら1泊2日がおすすめ」と博子さん。持ち前の明るさで、エネルギッシュに活動しています。

「青少年の家」を起点とし、往復コースの他、
大槌町側へ抜けるルートもおすすめ。

鯨山の頂上は山田町と大槌町のほぼ境界線にあたり、登山をする方は駐車場のある山田町の「陸中海岸青少年の家」から登山して戻ってくる方も多いですが、みちのく潮風トレイルでしたら、三陸鉄道など公共機関も活用することで、向こう側の大槌町に下山したり、また、反対に大槌町側から登山し、山田町へ下山するコースも可能です。

今回は、2023年10月の天気がよい日に、小中学生を含む7人のメンバーで、山田町側から大槌町側へ抜けるトレイルルートをゆっくり歩いてきました。

陸中海岸青少年の家 玄関

陸中海岸青少年の家を出発。
登山口の案内板を過ぎると登山モード

9時30分、陸中海岸青少年の家でトイレと準備運動を済ませて出発です。200mくらい歩くと「第2営火場」「鯨山登山口」の看板があります。第2営火場の奥に登山口案内板があります。
「林間尾根コース」を行きます。ここからいきなり急な上り坂から始まり、しばらくは上り坂が続きます。
途中に「休憩所」の張り紙があります。そこから少し登ると1.2kmの道標があります。
10月はクマの糞が多く見られました。音の出る物、火薬ピストルやラジオ等を持参しましょう。私たちは、ウルフピー(オオカミの尿)も使用しました。

登山口の案内板

登り、平坦、急な下り坂と、変化に富んだコースを抜けて十文字分岐へ

休憩所から10分位やや登り坂を進んで行くと、「リアスの丘」と書いてある看板がある地点(標高380mの小ピーク)に着きます。ここは前半の終了地点です。みちのく潮風トレイルの青いリボンと鯨山山頂の看板があります。ここからは、比較的平坦な道が続きます。
途中Y字路がありますので、ここは右に進みます。その後、ロープが設置してある急な下り坂が出てきます。とても滑りますので気を付けて降りて下さい。

Y字路は右へ

下り終わると十文字(大沢)分岐に到着です。
ここからは、ひたすら登り坂になるので休憩を取りました。

十文字(大沢)分岐

頂上に近づくと、ロープや鎖のある急な上り坂が登場します。

頂上に近くなると、初めにロープが設置してあります。ロープを使って登るくらい急な上り坂です。
ちなみに、4月頃はピンクの可愛い花、イワウチワの群生が生息しています。

まずはロープが登場

もっと頂上に近づくと岩場が多くなり、鎖が設置してあります。
一歩一歩の歩幅が大きくなって「よじ登る」といった方が正しいです。

鎖を上手に使って岩場を攻略

鎖で登っている途中で見晴らしの良い所があります。山田湾と霞露ヶ岳、オランダ島、船越湾が見えます。

遠くに山田湾を望む

最後の難所を越えて、頂上到着。
海岸線が見渡せる絶景ポイント

登り最後の難所になります。岩登りです。これを登ったら頂上到着です。

最後の難所はかなり急な岩場

頂上には、610mの看板、鯨山奥の宮神社の祠と鳥居、二等三角点、そして絶景を見ることができます。

年季の入った頂上の看板

大平洋の水平線と船越湾、タブの大島(船越大島)。右手には吉里吉里海岸、野島、奥に大槌湾が望めます。
時間も丁度お昼時間。昼食を取りながら1時間程度休憩し、お決まりの鳥居の下で記念撮影です。

大槌方面、三陸リアス海岸の美しい眺望

頂上から南側、大槌町方面へ。
浪板海岸駅を目指し下山開始。

下山のスタートです。今回は、大槌側の浪板海岸駅を目指します。(表参道ルート)
頂上から6合目が下り坂が急で、思ったより道が狭く落ち葉で靴が滑りますので、気を付けて下さい。

◎頂上から青少年の家へ戻る場合
鎖やロープを後ろ向きで降りるように使います。その方が安全です。
十文字(大沢)分岐からは大沢川コースがおすすめ。緩やかな下りが続きます。

浪板駅の看板と潮風トレイルのリボンが目印

倒木や足元が悪く、道に見えないところも。
青いリボンや青い杭を目印に歩く。

山道から舗装道路(電波塔管理の道路)に出ます。舗装道路を少し下ると山道に入る所があります。
ここからは、また急な下り坂が続きます。4合目・3合目と下って行きます。
すると、突然道が分からなくなりました。大きい倒木があります。左側に青いリボンが結んでありましたので、左の道らしい所の方に進んで行きます。道のようには見えませんが、間違いありません。

倒木に青いリボンが着いてる箇所も

ここからは、緩やかな下り坂を進みます。また、道が二つに分かれます。
ここも左に行きます。小さな沢を飛び越えて進みます。道の真ん中が雨で削られて、大きな石がゴロゴロしています。道が分からなくなったら青い杭が打ち込んである所を探して下さい。トレイルの道です。

青いリボンや青い杭が目印

2合目からは歩きやすい山道。
集落に出るので舗装道を浪板海岸駅へ。

2合目・1合目はちゃんとした山道です。あと少しで山を出る所に車両通行止めのロープが張っています。くぐって通行してください。

山道から集落に抜けたあたり

住宅地に到着です。10分くらい歩くと駅に着いてゴール。
小学生や女性が多かったので、思ったよりも時間がかかりました。
9時30分に出発して16時着、6時間30分(山頂昼食1時間程度、途中休憩/登り 5分程度3回、下り 5分程度1回含む)の行程でした。
初めての方は、時間配分に気を付けましょう。

波板海岸駅
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